常に時代の最先端を駆け抜けたカリスマ

今日のニュースはスティーブジョブズ死去の話題で持ちきりです。

本当にびっくりしました。

スティーブジョブズと共同創業者であるスティーブウォズニャックは巨人IBMに対抗してパーソナルコンピュータという新たなカテゴリーを小さなガレージから生み出します。

オフィスの大きな部屋にしか置けない巨大なコンピュータでなく、誰もが自宅に置いて使えるコンピュータを世に送り出したのです。

その後、アップルは誰もが使えるグラフィカルユーザーインターフェイスとマウスを備えたマッキントッシュを世に出します。

難解な呪文のような命令を打ち込んで実行する難しいコンピュータでなく、マウスという新しい入力デバイスを使ってアイコンをクリックするだけでプログラムを実行できる、誰もが使えるコンピュータ。

それは現在では当たり前のものとなっています。 

そしてアップルは新しいカテゴリー、PDAを提唱します。

誰もが小さなデバイスを使ってスケジュールや住所録の管理、メールなどができる端末。

後の電子手帳と日本で呼ばれる、現在ではiPadなどに代表される端末の基礎となります。

そしてマッキントッシュはWYSWYGと呼ばれる、画面と印刷のイメージがまったく同じという仕様がデザインや印刷業界で受け入れられ、DTP（デスクトップパブリッシング）が一気に普及し、印刷業界に革新をもたらします。

しかしジョブズは社外から招いたCEO、ジョン・スカリーによってアップルを追放されるという境遇に見舞われます。

しかしジョブズは新しいITベンチャー「NeXT」を立ち上げ、ワークステーション分野に乗り出します。

そしてルーカスフィルムのCG部門であったピクサーを買収し、トイストーリーなどディズニーの大ヒットCG映画を連発し、子供たちに夢を与えました。

一方ジョブズを追放したアップルは経営難に陥り、Mr.建て直し屋と呼ばれたギルバード・アメリオによってアップルに呼び戻され見事復帰を果たします。

その後ジョブズはアメリオを追放し、自らが暫定CEOとなるのです。

そして復帰第一弾として放ったのが、あのiMacです。



それまで退屈なベージュ色ばかりだったパソコンにカラー革命をもたらし、iMacは大ヒット。

その後はご存知のようにiPodとiTunesで音楽業界を一変させ、iPhoneで携帯電話の概念を根底から覆しました。

そしてどのメーカーも成功をなし得なかったタブレット市場で、iPadを大成功させます。

「マックは一部のマニアが使うもの」とオタク目で見られていた時代もありましたが、

今では誰もがアップル製品を１台は持っている時代に変えてしまいました。

彼のもたらす革新に、いつもワクワクしました。

プレゼンテーションの極意は、彼から学びました。

僕にとってスティーブジョブズという存在は、ビジネスの上で世界最高のカリスマでした。

ジョンレノン、ジョージハリスン、ゲイリームーア、尾崎豊、忌野清志郎etc、そしてスティーブジョブズ。

僕の尊敬するカリスマがまた一人この世を去りました。

心からご冥福をお祈りします。