2016年7月17日日曜日

障キャン事前講習

先週は障キャン事前講習でした。
今年は学生の履修希望者が集まったので、大学の授業としても成立。
それがとてもうれしかった。
恩師である教授はもう引退するけど、後を継ぐ先生も決まり、事前講習の様子も見に来てくれました。

キャンパーのみんなもこの日を楽しみに待ちわびたかのように、いい笑顔。
20年近くこのキャンプをやってるけど、続けてきてよかったなって思う。

キャンパーも僕らも一緒に歳を取りました。
その間に短い生涯に幕を閉じたキャンパーもいます。
それでも一緒に歳を取り、一緒にこうして自然の下で遊べるなんて、素晴らしいことです。
段々僕らも歳を取って動きが年々遅くなってるけど、体の続く限り、一緒に過ごして行けたらなと思います。
たとえそれが日本の、世界の片隅だけでの出来事だとしても、いつかそれが実を結ぶことを信じて。

2016年7月2日土曜日

新卒社員、10日で辞める。

うちの会社、ここ10年は新卒を採用していなかった。
僕が入社したことで平均年齢もさらに上がったし(笑)、新入社員を採ろうということになった。
そして先週、若い若い新卒の新入社員が入ってきた。

法学部卒。頭はいい。
とりあえず営業の手伝いなどをさせて実践に触れてもらいながら、時間のあるところで営業トークや紙、印刷などについて教えていた。

とにかくまじめだった。
本を読むのが大好きで、会社でも業界に関する本や営業に関する本など、時間があれば一生懸命読んでいた。そしてほぼ完璧に内容を覚えていた。

ただ、ビックリすることもあった。
校正をカッターで切るように指示をしたら、きれいに切れずに全部グチャグチャになってた。

・・・カッターの使い方を知らない??・・

困ったもんだな〜と、まずはカッターについて教えた。
そして刃を入れるときは垂直ではなく、斜めにして力を入れすぎず、スーッと切るように。
すると彼は「そうすると、刃はおよそ25度くらいの角度ですかね?」
僕は「そんなに角度にこだわらなくていいよ。これくらい。自分の感覚でスーッと切れる角度がわかるようになるよ。」

すごく細かいところにこだわる。
出社時間もそうだった。
「まあ、8時50分くらいに出社すれば大丈夫だから」と言ったら、
毎日1分も狂わず8時50分に出社してきた。

言われたことは細かいところまですべてパソコンで入力し、マニュアルを作っていた。
ただ、曖昧な部分については深く悩むところがあり、大雑把に指示したり説明したりするとどう動いていいかわからなくなり立ち尽くすこともしばしば。

ある日、パートの女性が1階ロビーでうずくまる彼を見つけた。
具合が悪いのかな?と思い「大丈夫?」と声をかけたら
「お昼に行くタイミングがわからなくて・・・」と言った。
お昼は12時〜13時だけど、みんな忙しいのでバラバラのタイミングで食べていた。
12時ピッタリにみんながお昼にしないことが彼にとってはお昼を取っていいのかわからなくなり、ご飯を買いに行けなかったのだ。
彼のイメージは12時にチャイムが鳴り、みんな一斉に休憩に入ると思っていたらしい。

「研修とか、マニュアルはないんですか?」

彼はこういった。
「ないよ。ここはみんなそれぞれ膨大な仕事を抱えてそれがみんなやり方違うから、みんな経験値に基づいて動いてるところがあるから。」
今思えば、彼は毎日のルーティンなど、予定の見通しが立たないことが不安でしょうがなかったのだ。

ここまで来たら、お気づきの方もいるでしょう。
彼はPDDの傾向があったのです。
僕も早く気づいてあげられればよかったのですが、実働わずか1週間程度で辞めてしまい、後になって思い返せばそうだったと気づいたのでした。

辞めるときに彼は「僕には向いてないようです」と言った。
僕は歓迎会の時に「仕事っていうのは半年や1年で悟れるほどわかるようなもんじゃない。”石の上にも三年”というけど、あれは本当の話で、その仕事の本質なんて3年はやってみないとわからないんだよ」と教えた。
しかし彼の理想はちゃんとした研修とマニュアルがあり、毎日マニュアル通りにルーティンを繰り返せることだったのだ。
そうするとかわいそうだがうちの会社の仕事には向いていない。
いずれにしてもこの調子では試用期間が終わった時点で切られていただろう。
そして彼はたった10日で会社を去った。

早く気づいてあげられなかったことが悔しいのと同時に、彼のこの先の社会人生活がとても心配になった。
まだ若いからやり直しは利くといっても、自身と会社、共に気づかなければまた同じ繰り返しになる。
そうならないことを祈るばかりです。