2016年12月24日土曜日

師走

早いもので、前の会社を辞めて1年が経ちました。
今の会社はこれまで勤めてきた会社の中で最も会社らしい会社で、労務も福利厚生もしっかりしてるし安心して働ける会社です。
もちろんいろんな人がいるわけですからどこに行っても楽園はありません。
でも会社のトップはトップらしくドシッとしていて、社員が会社の方向性を考え決め実行できるいい会社です。

僕も今は新しい事業のプロダクト企画を一手に任されていて、先月あたりからバタバタとしています。僕を引っ張ってくれた上司が僕の得意分野を理解し、活かしてくれてます。
現時点でおよそ40点のプロダクトを企画中で、今はそれをひとつひとつ詳細を詰めているところです。

さて師走。
1年の終わりということでいつもならこの1年を振り返るのですが、先日こんなエピソードを目にしました。
先日、Appleが過去20年のプロダクトデザインをまとめた本『Designed by Apple in California』を発売しました。驚いたのは、Apple自身が過去の商品のアーカイブを作り発表したことです。

これについては出版を発案、デザインしたジョナサン・アイヴがインタビューに答えてました。

「我々は未来を作るのであり過去は一切振り返らない」

もちろん失敗作もあります。しかしそこで失敗を学んだら、あとは捨て去るのです。
そのため驚いたことにAppleには過去の商品は一切保存しておらず、この本の出版のために過去の商品を中古屋などで買い集めたそうです(笑)
きっと日本の企業に多いのでしょうが、過去の失敗をちくちくとつついてはいつまでもその清算を求めたり過去の栄光にしがみついてレガシーの呪縛から抜け出せない会社が本当に多い。「改革」とか「革新」という言葉を掲げる企業も多いけど、その言葉を掲げてる時点で過去に縛られている。
この本にはジョブズがAppleに復帰してからのプロダクトデザインが掲載されているけど、そこにはジョブズが復帰した頃に作られた「20th anniversary Macintosh」が掲載されていない。つまりあれは過去の集大成であり過去に縛られた産物だったのです。事実、ジョブズはその1号機をAppleから贈られたけどすぐに捨てた(一部の話では窓から投げ捨てた)らしい。

 確かにジョブズが復帰する前のAppleは過去に縛られ倒産寸前の混迷した時代を送っていました。
このジョナサン・アイヴのインタビューを見たとき、確かにそうだなと思った。
自分は過去のことをいつもくよくよしたり戻りたがったり、それに縛られていた。
ADHDの性格上その呪縛から抜け出すことはできないけど、それでも振り返るのはやめようと思った。仕事上では僕は部下たちに過去のことをねちねち言ったりせず「もう忘れろ、次に向けて行動を移せ」とよく言ってましたが、僕自身は意外と過去を引きずったりしていたのです。

そんなわけでこの1年を振り返ることはやめました。
来年はどんな年にするか。それだけを考えることにしました。
かといって、具体的にどんな年にするか考えがあるわけではありません(笑)
でも過去はもう振り返らない、残さない。
時間は過去に戻ったりしない。常に未来にしか向かっていない。
だったら未来だけ考えればいいんじゃないかな。

そんなこんなでみなさまにとって来年が良き年になりますように。

2016年12月7日水曜日

モノを粗末に扱うからこそいいモノを使う

HUGO BOSSの手袋。
もう10年以上使っている。
結構高かったけど、柔らかく品質の良い本革は暖かくてつけ心地もいい。

僕はモノを粗末に扱うくせがある。
手入れも仕舞いもせずその辺に放っておいたり、埃だらけにしたり、それは酷いものです。

いいモノを買うのは自分への戒め。
高かったモノはやっぱりきちんと扱います。
「粗末に扱うから安物でいい」は逆効果で、益々粗末に扱うモノが増えるだけです。

粗末に扱うからこそいいモノを。
その方が大切に扱うし、なにより長持ちします。

それが僕がいいモノを買う理由です。

2016年12月2日金曜日

星を撮る

子供の頃は天体が大好きで、田舎だったこともあり星空がよく見えて毎晩のように外で観測してた。
基本的に宇宙とか星とかの話は大好き。
インターネットが普及していろんなことを知ることができるようになって、宇宙の果てはどうなっているのか、どうやって何百万光年も先の星のことを知ることができたのか、どんな計算をしたのか、宇宙の誕生はどうなっていたのか、調べれば調べるほどキリがなく、そして奥深さを知る悦びもあります。

そして晴れた夜は遠く離れた星を撮影するのに夢中です。
でも天体写真なんてまだ始めたばかり。
知れば知るほど奥深く、本当の意味でのマニアの人たちに比べれば足元にも及ばない腕前と知識です(笑)
それでも星空をカメラで捉えるのはとても楽しい。
ノイズだらけのまるでダメな写真ですが、上はアンドロメダ銀河(M31)。
大きな渦を巻く、我々の住む銀河系のすぐとなり(といっても200万光年以上彼方)の銀河です。
その上、アンドロメダの中心から11時の方角にはぼんやりとM110星雲が見えます。
これ、何十枚何百枚と撮ってようやく捉えた姿。
そしてアンドロメダの右下、4時の方向には小さくぼんやりと光る天体、M32星雲も捉えています。M110とM32はいずれも約290万光年の彼方。光の速さで290万年です。
つまり今見ている光は290万年前に放たれた光。

2枚目はオリオン大星雲(M42)。
ガスもキレイに捉えているけど、中心付近にある4連星(トラペジウム)は白飛びしてて見えない。ベテランのみなさんから見れば「まだまだ」な写真です(笑)
M42のすぐ左上で赤いガスを放つ小さな星雲がM43。
ちょうど0時方向にはランニングマン星雲(NGC1977)も見えますね。
下手くそなのではっきり写ってはいませんが、キレイに撮るとガスの影が走っている人のように見えます。
オリオン大星雲は非常に大きな天体で、肉眼でも確認できます。
双眼鏡があればこの姿も見ることができます。
つまり、撮りやすい入門的星雲です(^^;

3枚目もノイズだらけの下手くそな写真ですが、こちらもオリオン座にある燃える木星雲(NGC2024)と馬頭星雲です。
オリオン座の三つ星の一番左の星、アルタニク周辺にあるのですが、正直肉眼でも一眼レフの望遠で撮ってもわかりません(笑)
普通は一眼レフのフィルターを改造して赤い星雲を捉える(つまり赤外線を通しやすくする)らしいのですが、そんな改造費もかけてられないし普通の写真が撮れなくなっちゃうので、僕の場合は無改造の一眼レフに星雲の光の周波数を通すフィルターを付けて撮っています。
しかしその光のほとんどが一眼レフの赤外フィルターで弾かれるので、記録されるのはわずかな光。
それを画像処理して増感したのが上の写真です。
アルタニクの左側に見える、木が燃えているような星雲が「燃える木星雲」、真下に延びる赤い帯の部分が馬頭星雲で、わずかですが、馬の頭のような影が見えます。
僕のカメラではこれくらいが限界のようです。。

それでも星空を見上げるのは楽しい。
毎晩寝不足になるけど、晴れた夜はとれもわくわくしますね。
みなさんもたまには星空を見上げてみては。