2016年5月17日火曜日

彼女と海

前日、逗子に住む野外関連の友人が亡くなり、通夜に参列してきた。
41歳という若さで、癌に倒れた。
彼女とはもう20年近いつきあいで、細々ながらも続き、その活躍にはいつも感心していた。

女性の健康、運動に関する研究やマリンスポーツを中心としたプログラムを展開し、その頑張りぶりは、確かに今考えれば生き急いでると思えるほどだった。

通夜の日、僕は昼過ぎに逗子に降り立ち、彼女の愛した逗子海岸に向かった。
そこでは海水浴、SUP、ウインドサーフィン、ディンギー、とにかくあらゆるマリンスポーツが江ノ島をバックに楽しまれ、隣のマリーナにはたくさんのヨットが係留されて逗子の生活がどれだけ海に根ざしているかも感じられた。

いつも真っ黒に日焼けした彼女。
そこから常に見える笑顔の白い歯。
通夜なのに、こんなに天気のいい日なのに、彼女が会場であるお寺なんかにいるわけないと思った。ここにいる気がしたんだ。

だからだろうか、僕は通夜の時よりも海にいるときのほうが涙が溢れた。

この海を愛し、そして君はこの海とたくさんの仲間に愛されてたんだなぁ。
確かに君の言うとおり、ここは美しい場所だ。
僕がほんとに葉山に住んだら、遊んでくれたかな。

きっと、初七日まで仲間に会いに行くので大忙しで、その後静かに海に還って行くのでしょう。

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