2016年10月2日日曜日

星空を見上げながら

2週間ほど前、天体望遠鏡を買いました。
ずっと憧れていた天体望遠鏡。
天体を自動追尾できる赤道儀付きはとってもとっても高価なため、学校や天体観測教室などのイベントをやっているような施設に置いてある安いタイプ。
屈折式と反射式で迷いましたが、天文台などにも使われている反射望遠鏡にしました。

屈折式は、一般的なレンズを通して拡大するタイプ。
こちらは扱いやすい反面、レンズによる光の滲みというか、色収差が発生しやすい。
反射望遠鏡は単純な構造で、鏡筒の奥に設置された鏡(すこし湾曲している)に光を反射させ、鏡筒入り口付近に設置された小さな鏡に光を集めてそれを観測します。
そのため集光率が屈折式より遙かに高く、色収差のないくっきりとした像を結ぶことができます。単純な構造のため屈折式と同じコストで集光率も画質も高くすることができるというわけです。
その半面光軸のズレが生じやすいためメンテナンスが必要とか、鏡筒内で温度差による対流が発生しやすいため30分ほど野外で慣らす必要があるなど、手間がかかることも。
それでも低予算で素晴らしい画質で観測できるのは捨てられません。
小学校〜中学校は天体少年でした。
音楽もさることながら、天体も大好きで、図鑑を読みあさったり、父親のカメラを借りて夜空の写真を撮ったり。
しかし天体望遠鏡はとても高価で手が届かず、それにバンドを始めたため天体望遠鏡よりもギターを買うことが僕の中では優先事項になってしまったのです。

あれから何十年も経ち、カメラで星空を撮っていくうちに、あのころの熱が再び上がり始め、やっぱり天体望遠鏡が欲しい!となってきたわけです。

しかし買ってからは台風だの秋雨だのでずっと星空は見られず、観測できたのはわずかに1日だけでした。。。
それでもわずかな晴れ間を縫って、満月の観測と撮影を敢行。
さすが天体望遠鏡、ピント合わせはまだまだ未熟ですが、月の地平線のデコボコまで捉えています。
写真は撮っていませんが、プレアデス星団(すばる)やオリオン座大星雲もくっきりと見ることができました。
赤道儀がないので一生懸命手動で追いかけながらの忙しい観測になりますが(笑)
上の写真は普通に一眼レフで400mm望遠を使って撮ったもの。
細かい描写はまだまだこちらの方が上です。
なんとか天体望遠鏡でこのレベルまで撮りたいものですが、なかなか難しいですね。
特に惑星や星は月と違って光量が足りないため、赤道儀で長時間露光しないと、とても撮影はできません。
残念ながら天体望遠鏡を使った撮影は、今のところ月が精一杯のようです。
それでも色んな星を眺めるのはとても感慨深いものです。
これから冬に向けて空気がきれいになっていくので観測に向いた季節となります。
早く晴れてくれるのを祈るばかり。

写真も天体も、あらためて楽しいと思えます。

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