2015年2月24日火曜日
失敗するのが恐いか
うちの会社のトップはとても慎重派だ。
石橋を叩いて渡らないタイプです。
そのためこれまでも画期的なアイデアが出たのに「失敗したらどうするんですか」「なにか問題が出たらどうするんですか」「設備投資しても回収できる見通しはあるんですか」など後ろ向きな発言をたたみかけてそこで止まってしまう。
その間に他社はどんどん先に進み、結局うちの会社は出遅れてしまい商機を逃す。
毎回このパターンです。
なぜこのような事態に陥るのか。
原因ははっきりしています。
うちの会社のトップは同族経営で現在は現会長の息子が社長となっています。
まだ若く、順風満帆な人生で挫折を知らないまま生きてきた人。
そのため失敗に対して非常にナーバスです。
とにかく失敗しないように慎重に。
たしかにその気持ちもわかりますが、人も会社も失敗しないと成長しません。
「失敗は発明の母」エジソン
「過ちを改めざるを、過ちという」孔子
これまでの歴史人たちは失敗を繰り返してきて成功への道を見いだしてきた。
失敗も成功のためには必要だと思っている。
会社のトップは視野を広く取って遠くの雲を見渡し、大きく舵を取っていくべき。
それが今は目の前の小さな埃をひとつひとつ気にしている。
これまでの経験上、このような事態に陥ると会社は大きく減速してしまう。
だれかがそれを指摘しなくてはいけないが、全権者に辛辣に発言する者は誰もいない。
そうこうしているうちに会社は嵐に向かって船を進めてしまう。
長い航海、嵐を避けることはできないが、予測することはできる。
下ばかり向いてたら雲行きなんて見えないよ。
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