2016年3月19日土曜日

マンガで泣き、自分の甘さを思い知らされる

一部SNSで僕が騒いでたのでご存じの方もいるかと思いますが、
めずらしくマンガを読み、そして泣き、自分の甘さを思い知らされました。

「シオリ エクスペリエンス」

お察しの通り、軽音楽部のストーリーです。
が、「けいおん!」のようにゆる〜いものではありません。

「27CLUB」というジンクスがあります。
伝説的なミュージシャンは、27歳でその生涯を閉じると言う伝説。
カートコバーン
ジミヘンドリックス
ブライアンジョーンズ
ジャニスジョップリン
ジムモリソン
エイミーワインハウス
ロバートジョンソン
リッチージェームス
デイヴアレクサンダー
ロンビッグペンマッカーナン
ディッキープライド etc.
まだまだたくさんいる。

これは「悪魔の契約」とも呼ばれていて、クロスロードで悪魔と契約することで天才的才能を手に入れることができる。
そしてその代償として命は27歳まで。

この伝説を基にしたのがこのマンガ「シオリ エクスペリエンス」です。
ジミで目立たない高校英語教師の紫織にジミヘンドリックスが取り憑くというもの。
そして27歳までに伝説を作らなければ命は絶えてしまう。
ジミヘンはギターを弾きたいがためにあの世でクロスオーバー(番人)となり、紫織の元にやってきた。
亡霊なのでギターを握れない代わりに契約(実際には事情があって勝手に契約されたらしい)した紫織にプラグを差すことで紫織に憑依し、天才的なギターを弾く。

紫織は27歳までの約1年の間に伝説を作らなくてはならない。
学校で軽音楽部を作り、そこで生徒たちと音楽作りに励む。
その過程が描かれているんだけど、その辺の甘い仲良しチームみたいなもんじゃない。
なにせ伝説を作らなくてはならない。そしてジミヘンドリックスが見ている。
ブルースを感じない彼女らの演奏にとことんダメ出しをする。
紫織を始め、メンバーたちが死ぬ思いで練習し、曲を作り上げていく。
ある意味クレイジーとも言えるくらいすさまじく。

僕は珍しくマンガで泣いた。
読めば読むほど感動して涙が溢れる。
読み終えるとギターを弾かずにはいられなかった。
そして僕も取り憑かれたようにギターを弾きまくる。

音符を追いかけるだけじゃダメだ。
必要なのはブルース、そしてグルーヴ。
僕は高校生以来弾いてなかったジミヘンの「Purple Haze」を狂ったように弾いた。

昔、プロになりたいと思いながらもどれだけ自分が甘く考えてたかを思い知らされた。
レベルの低いところで満足し、それで終わっていた。
もう27歳なんてとっくに過ぎてるけど、もっとうまくなりたいと思ったし、まだまだ音楽はできるんだと思った。

それくらい衝撃と影響を受けた、実に面白いマンガだった。
ギターをやる人なら、ぜひ読んでみてください。
ものすごい衝動に駆られます(笑)


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