2014年9月28日日曜日

御嶽山噴火

御嶽山が噴火した。
それも週末の登山客で賑わうタイミングに。

第一報が出た時、まず確認したのはライブカメラだった。
活火山には必ず防災の意味でライブカメラが設置されている。
そこには山肌を駆け下りる噴煙が捉えられていた。
九州に育ち、阿蘇山や雲仙といった活火山を身近に感じていた人間にはそれがすぐに火砕流だと直感した。

ライブカメラの位置からしてそれは地獄谷方面だから正規の登山道はないはずだが、登山道だけを避けて火砕流が駆け下りるということは考えにくい。
少なくとも山頂付近の登山道は少なからず火砕流に巻き込まれたはず。
そう考えると、登山客で賑わうこのタイミングで被害者が出ないということは考えにくかった。

時間が経つにつれて、人が数人倒れている、一人骨折してる、7人意識不明など情報が大きくなり、ついに女性一人の死亡が確認された。

そこでふと一人のツイートが頭をよぎった。
「のんびりと御嶽山♪」とツイートした女性。
そこには山頂のお釜の写真。それは噴火が確認される1分前の投稿だった。
あれから12時間、彼女のツイートは途絶えたままだ。安否が心配される。

気になったのは、噴火するまで入山規制がされていなかったこと。
通常低周波振動や群発地震など予兆が観測されると事前に入山規制となる。
予想できなかった噴火。水蒸気爆発か。
活火山の場合、水蒸気爆発と有害ガスの発生は予測が難しい。
実際、大分でも火山帯にある天然温泉でガスの発生により死亡する事故が起きている。

活火山は観測網が発達しているせいか、登山客は雨具の準備はしていても噴火に備えてヘルメットやゴーグル、マスクなど準備する人は皆無に等しいだろう。
あらためて活火山に登る怖さを思い知らされたと同時に、僕らは火山の国に生きていることを忘れてはいけないと思った。

とにもかくにも、山に残された方々の無事を祈るばかりです。

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