土曜日、亡くなった恩人の通夜に参列した。
なんとなく平静を保ってたけど、式場に入ると祭壇にはいつもの満面の笑みを浮かべた故人の遺影。
「ずるいよ。」
そうこぼして僕は大粒の涙をこぼしてしまった。
人目をはばからず嗚咽した。
コンサートを始めて15年、いつも側にいてくれた。
僕らのことを気にかけてくれていた。
僕らとは40近くも離れているのに、いつも側で酒を飲み交わしていた。
最後にご遺体と御対面させていただいた。
いつも見ていた寝顔と変わらない。
まるでいつものように酔っ払って寝てるようだった。
安らかな顔。
一度は落ち着いたのに、また大粒の涙がこぼれた。
翌日の日曜日。
何もやる気が起きないまま部屋に閉じこもり、東から上る朝日を浴びていた。
自然と涙がこぼれる。
今までのコンサートの写真を見返す。
彼の屈託のない笑顔がたくさんある。
「今年は来てくれないんだな・・・」
そう思うと一層寂しさがこみ上げた。
話は変わるけど、日曜日は我が家でも一波乱があった。
怒りのあまり僕は家を飛び出し、夜まで帰らなかった。
恩人の死、家庭のこと。
すべてをぶちまけるように強風が吹き荒れ波しぶきが飛び散る海で大声で泣いた。
気持ちが爆発した瞬間だった。
大声で叫んだ瞬間、バシャン!と波しぶきを被ってびしょ濡れに(笑)。
それで少し冷めた。
僕自身も今年は大きく動かなくてはならなくなった。
昨年静かに過ごした分、今年は人生を大きく動かす年。
流されずに、自分の決めた道を真っ直ぐに。
・・・なんてな。
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