先日、別のアーティストのアルバムを買おうと思ってCDショップに行ったんだけど、そこで尾崎豊の1988年の「LIVE CORE」のライブCDを見つけてしまい、衝動買いしてしまった。
僕は尾崎豊が全盛だった頃の世代で、いわゆる「積み木崩し」世代。
学校の先生には反抗したし、夜の校舎窓ガラス壊して廻る連中も本当にいた時代。
単にかっこつけで反抗していたんじゃない。
思春期という多感な時期に、社会のルール、学校のルール、前にならえの教育と自分たちの中のそれに対する疑問、反感、不信感がぶつかり合った結果だった。
でもそれは家庭の問題でも学校の問題でも社会の問題でもない。
自分の中の、向かうべき道を見失ってしまった行き場のない気持ちが問題だったのだと思う。
尾崎豊は、まさにそんな渦中の僕らの気持ちを歌ったアーティストだった。
ストレートなロック、心の叫び、燃やす魂、それが若者の共感を得た。
26歳という若さで亡くなった彼は、まさに「伝説」となった。
社会に抗ったヒーローとして、当時の信者たちによって祭り上げられた。
でもその反面、実は尾崎の曲の中には「愛」を唄った歌が非常に多い。
もしかしたら社会に抗う歌よりもラブソングの方が多いかもしれない。
どれも切なく、優しく、男女どちらからも愛される曲ばかり。
反社会のヒーローとして語り継がれることが多いから、もしかしたら世間は尾崎豊という男を少し誤解しているのかもしれない。
尾崎を知らない世代も、ちゃんと聴けば本当の彼を好きになると思う。
僕にとっては反社会的ヒーローではなく、まさにロックンロールヒーローだった。
本当にいい曲が多い。
ぜひきちんと聴いて欲しい。
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