今日は出張帰りに少し遊んで、夜に帰ってきました。
帰ってきてからは新しい曲の制作に取りかかっていました。
ここ1〜2年はDTMに移行し、Macでレコーディングするようになったのですが、DAWはCUBASEを使用しています。
最初は業界標準のProToolsを使用していましたが、ギターとベース以外のほとんどを打ち込みにする僕のやり方ではCUBASEの方が柔軟性に富んで使いやすいようです。
ただ、完全移行ではないので曲によってはProToolsも使用しています。
今夜はベースの録音とドラムのサウンドメイキングをやっていたのですが、昔のドラムマシンのように決められた音ではなく、バスドラ、スネア、シンバルなどそれぞれを自由に好きな音のセットに組むことができます。チューニングもできるし、オーバーヘッドやルームマイクの距離や極性まで細かい設定ができるのです。
これには驚きました。
僕はそんなにドラムには詳しくないので、セットは基本的な組み合わせのままで、シンバル系を好きな音や曲に合った音のものに替えて、あとはマイクのセッティングくらいです。
それにしても驚くのは、自宅でプロスタジオ並のレコーディングができてしまうということ。
テクノロジーの進化に伴い、パソコンとDAW、オーディオインターフェイスがあればレコーディングスタジオになってしまうのです。
でも弊害もあります。
自宅でレコーディングができるようになった反面、プレーヤー、プログラマー、エンジニアというこれまで細かく分担されていた仕事をすべて自分がやらなくてはならないということ。
昔はそれぞれの楽器プレーヤーがいて、演奏さえすればあとの作業はスタジオのエンジニアとプログラマーに渡すだけでした。
それが今や自分ですべての楽器をプログラム、演奏し、マイクやエフェクトのセッティング、録音、ミックス、マスタリングまでやらなくてはなりません。
以前にもブログに書きましたが、パソコンでなんでもできるようになった分、細分化されていた仕事の垣根がなくなり何でもかんでも自分がやらなくてはならなくなって、結局忙しい時代になりました。
音楽業界も然り。
自宅でクオリティの高い作品が作れるようになった分、やらなくてはならない作業がたくさん増え、自分にのしかかります。
音楽を作っていくことは好きなので、苦にはなりません。
でも人に聴かせる分、全責任を持って作らなくてはならなくなりました。
テクノロジーというのは本来便利になるものですが、便利になった分、一人一人にのしかかる仕事の量は、例えば仕事に掛かる時間が半分になれば、仕事の量は倍になる、といった具合に増えてしまうんですね。
決して休みが増えるわけではないのです(笑)
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