2012年10月21日日曜日

富士山頂上からスノボーの会社員、滑落し重傷


読売新聞の記事から。


富士山頂上からスノボーの会社員、滑落し重傷  
20日午後2時頃、富士山吉田口登山道8合目半付近の吉田大沢で、前橋市荒牧町の男性会社員(31)がスノーボードで滑走中に滑落し、背骨を折る重傷を負った。
 会社員は同日午前6時頃から友人と2人で登山を始め、午後1時頃、頂上からスノーボードで滑走を始めたがアイスバーンで転倒し、8合目半から7合目半付近まで滑落したという。その後、県防災ヘリ「あかふじ」で甲府市内の病院に搬送された。

エクストリームを極めたいと思ったなら、ここは究極だと思ったのでしょうか。
ほかの雪山のように、極上のパウダーで滑降できると思ったのでしょうか。
どっぷり雪のかぶった富士山を見たとき、きっとふかふかの雪があそこにあると思ったのでしょう。
彼らは登ったとき、雪がどのような状態にあったのか、確認したのでしょうか。

富士山の雪は、ほかの雪山と違い、ほぼ氷です。
富士山はそのシンプルな山体の特徴から、非常に強い風が全体を巻きます。
そのためパウダースノーはみんな風に飛ばされてしまうのです。
時期的にも一度積もって日中表面が溶け、それが夜になって再び凍っていたと思います。
富士山に見える雪は、アイゼンを刺すのも大変なくらいのアイスバーンなのです。

そのシンプルな地形故に、一度滑ると止まりません。
今回も七合目半まで落ちたということですから、恐らく2900〜3000m付近まで落ちている。
標高差にして約500mは落ちていると思います。
距離にすれば恐らく800〜1kmくらい。
当然ひっかかりのない雪面を滑り落ちたでしょうから、最後は相当なスピードで雪の少ない場所に突っ込んでいったと思います。
それで背骨の骨折で済み、生きていられたのですから奇跡でしょう。

なぜこのような行為に及んだのか、正直理解できません。
富士山は観光化していることからも、本格的な登山者から軽いハイキング気分で登る人まで様々。
先日の富士登山でもろくな装備も持たず登って下山できなかった人や、自転車を担いで登っている人、軽装で山頂のご来光を待とうとした人、ブルーシート1枚で−6度の山頂で夜を明かした人など様々な人と会いました。

比較的登りやすいのかもしれませんが、決して簡単な山ではないことを忘れないで欲しいと思います。
山登りもレジャーです。いろんな楽しみ方があってもいいとは思いますが、
こうして怪我をしたり命を落としてしまっては楽しさも台無しになってしまいます。
安全な準備あっての楽しさです。
しっかりと危機管理と的確な判断を心がけましょう。




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