ギタリストの佐藤タイジが「ソーラー発電で武道館ライブやったる!」と宣言し、有言実行で実現した今回の実験的イベント。
もちろん音楽史上初の試みです。
とにかく賛同して出演したアーティストが死ぬほど豪華でした。
佐藤タイジプロジェクト僕の好きなアーティスト、全部入り!といった感じです。
奥田民生
加藤登紀子
吉川晃司
斉藤和義
田中和将
土屋公平
仲井戸“CHABO”麗市
浜崎貴司
藤井フミヤ
増子直純
屋敷豪太
和田唱
Char
Leyona
LOVE PSYCHEDELICO
Salyu
今回はステージ上のギターアンプと大型スクリーン、チューニングルーム、一部PAを太陽光の蓄電池、ステージ照明、テレビ収録、有事のバックアップをバイオディーゼル電源(これも太陽光から生まれたバイオ電力)、 フロントスピーカー、会場電源、有事のバックアップにグリーン電力でまかないました。
ステージ照明もすべてLED照明。
派手さはないけど、そこはプロ。通常より少ないであろう照明の数で、効果的な演出をしててすばらしかったです。
「初めての試みなので、なにかあるかもしれない」そうタイジは言いながら途中途中で音が聞こえてるかとか客席に確認してた。
今回びっくりしたというか、感動したのは、あの反響のひどい武道館で非常に上質な音が出ていたこと。
恐らく電力を抑えるためにPAそのものが出力を落としていたと思うのですが、それが壁の反響でキンキンし出すギリギリのところに抑えられてて、ストレートに音が伝わってきました。
右から左からギャンギャン跳ね返ってくる、あの武道館のひどい音はなかった。
アーティストもすばらしいラインナップでした。
中でもチャボの「ガルシアの風」はほんとに泣けた。
途中のチャボの、悲しげな、それでいてソウルに満ちた叫びは、一気に涙を誘いました。
藤井フミヤの「Another Orion」も、会場の女性たちがとろけてしまっていました(笑)。
せっちゃんは「歩いて帰ろう」と「やさしくなりたい」。
佐藤タイジがディレイを使わずに「やさしくなりたい」のイントロを弾いてたんだけど、これがめちゃかっこいいアレンジでした!
せっちゃんが伸びきった茶髪でステージに登場してきたとき、後ろの女性たちが「汚なっ!!!」と言ってたのには笑えた。
とにかく3時間以上のステージを豪華なアーティストたちが飾り、無事トラブルもなく自然エネルギーだけであの巨大な武道館を動かし切ったとき、タイジの叫びと一緒に会場からも大歓声が上がりました。
間違いなく音楽史に刻まれた歴史的イベントだったと思います。
チャボの言葉が心に響く。
「どうしようもないことなど、なにひとつなかったのです」
すべてを変えようとしたら、どうしようもないこともあるかもしれない。
でも、できることをひとつ変える。そしてもう一つ変えていく。
世界中の人々がそうすれば、まちがいなくすべては新しく生まれ変わっていくと思う。
客席にはこれが置いてありました。
ソーラー武道館にオーディエンスとして参加したことを証明する認定証。
こういう演出もうれしいですね。
そうそう、客席ではCaravanにもバッタリ会って挨拶しました!
実は今回の情報をくれたのは、Caravanとチャボのツイートでした。
心がもやもやしていて、ドヨンとした気持ちだった僕に、太陽を見ないか(聞かないか)と声を掛けられた気がして。
だからもやもやを振り払うために無理矢理気持ちを太陽に向けました。
ここ近年で珍しく翌日まで余韻を引っぱっているイベントでした。
ありがとう。
そしてソーラー武道館成功、おめでとう!
音楽をやるのに、原子力は必要ないことを証明した歴史的快挙です。
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