今週、たまたま以前勤めていたアウトドアメーカーの同僚と話す機会があった。
ザックを取り寄せてもらうために連絡を取ったんだけど、在庫がないという。
「岳ブームだよ。岳ブーム。」
なんでも映画「岳」の公開以来、ザックをはじめ燃焼器具、靴、テントまで売れまくってるという。
ただ、同僚はこのブームに警鐘を鳴らしていた。
「映画や漫画のイメージだけでさー、自分がまるで経験豊富なクライマーと勘違いして登る人が多い。今まで軽登山しかしたことのない人が北アルプスや南アルプスに突然挑み始め、使ったこともない道具を買いあさっている。正直、危険きわまりないよ」
事実、今年の購入ユーザーのアンケートを採ったところ、2〜3泊の大容量ザックを初めて購入するという人の割合が多くなっているそうだ。
登山経験も1000mまでの低山経験者が多い。
店舗でもアイスバインやピッケル、クランポン、ザイルなど登攀用具を買いに来る初心者や女性までも増えているそうだ。
昨年の北アルプスでの遭難発生件数は213件。
死者は39名。
今年は11月までの11ヶ月で222件、死者49名。
あと1ヶ月を残してすでに前年を上回っています。
死者の半数は転落・滑落。
夏山遭難者の半数以上は60歳以上の高齢者。
統計を見ていると、年々その数は増えています。
あれだけ遭難遭難のストーリーなのに、そういうところは見えてないのかね。。。
山は宇宙ですよ。
安全に安全に。
写真は常念岳から望む北アルプス連峰。
0 件のコメント:
コメントを投稿