せっちゃんのバックでドラムを叩いている彼、玉田豊夢。
彼は僕と同じ大分県臼杵市出身。
今日は豊夢の話ではなく、そのお父さんのお話。
豊夢のお父さんは玉田信行さん。
臼杵の人なら知らない人はいないというくらいの有名な画家さんです。
二科展にも何度も入選されており、審査員も勤めていらっしゃいました。
玉田さんは残念ながら2007年にすでにお亡くなりになられています。
特に水彩画は定評があり、臼杵の町並みを情緒溢れるタッチで描かれています。
上の3枚の一番右側。
旧稲葉藩の武家屋敷ですが、
以前はここが母の実家でした。
ここで料亭を100年以上営んでいましたが、
地元の造船会社が元々の所有でその会社が倒産、
この武家屋敷は担保として市に渡りました。
以降は臼杵公園の近くにあった料亭の別館を本館として現在に至っています。
武家屋敷をそのまま使っていた料亭。
そのためテーブルや相席はなく、それぞれ個々の部屋に分かれていました。
その縁側からは樹齢100年以上のイチョウの木を中心とした日本庭園が広がり、
ゆっくりと歴史を感じながら臼杵の郷土料理を楽しめました。
今は見学できるように観光コースとして開放されています。
玉田さんがこの家を書いてくれたのがすごくうれしくて、思わず涙が溢れたのを覚えています。
実は僕も玉田さんの作品を1点持っています。
もちろん直筆です。
いとこの結婚式の引き出物として、
出席していただいた方全員に1枚ずつ玉田さんの作品をお渡ししました。
玉田さんがこの日のために、1枚1枚すべて書き下ろして下さった物。
いわば、玉田さんが僕に書き下ろしてくださった作品。非常に貴重です。
確か玉田さんがお亡くなりになった年か、その前の年だったと思います。
まさに遺作といえるでしょう。
今も僕の部屋に大切に飾っています。
僕の部屋にはこの玉田さんの絵と、登山家の友達が撮影したチョモランマ5600mBCの月明かりの写真、そして友達の詩の絵はがきが飾られています。
飾ったりしない僕が唯一飾っている大切なものたちです。
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