「岳」、今更ながら面白かったです。
「面白かった」って言ったら変かな。
決しておもしろおかしい映画ではないです。
とっても印象に残ったので、今夜もう一度観てます。
大学時代、冬の奥穂で知り合った山友達(2回山で会っただけですが)が言った言葉を思い出しました。
「山は宇宙だ」
「宇宙に行くのに、軽装で行くか?十分な信頼できる装備とバックアップが必要だ。山も同じだ。世界の峰峰を登るなら、一人じゃ無理だ。宇宙と一緒、打ち上げる人が必要だ。地上(ベースキャンプ)からのサポートが必要だ。」
そんな感じのことを言ってた。
その通りだと思った。
僕は雪の奥穂で滑落した時、4本歯の軽アイゼンしか履いてなかった。
つま先で滑ってしまった。
幸いにも15mほど落ちて止まったけど、完全に雪山をなめてかかっていた。
以来、万全な装備をきちんとするようになった。
それも野外ゼミに入るきっかけになった。
うちは山家系で、父親もその兄弟も、母方のおじさんも山バカ。
そんな環境で育っておきながら山の恐ろしさをわかっていなかった。
なんかさー、この映画観てたら、そんなことを思い出した。
中高年の登山が流行ってます。
山ガールが流行ってます。
ファッション性を取り入れるのもいいですが、
きちんと信頼できる道具を揃えましょう。
レインウェアひとつの性能で、山歩きの快適さが違います。
アンダーウェアの性能で、汗をかいたときの快適さが違います。
使い慣れた、熟知した器具で緊急時にもたつかずにすみます。
映画観ながら、部屋にあったバーナーを引っ張り出してみた。
PRIMUS 2263SA。
もう20年物。一番信頼しているバーナー。
火力は2400kcalと現在のバーナーに比べれば決して強い火力ではないけれど、
バーナー径が小さいのでコッヘルに効率よく熱を伝えることができる。
火力は小さいけど熱効率がいいのでガスの消費量が少なくてすむ。
作りが頑丈、故障がない。
でももう3年くらいかな〜、使ってない。。。
でもちゃんと火はついた。
SUUNTOの時計(正式にはリストップコンピュータ)は山生活の強い味方。
高度がわかる、気圧がわかって天候の変化を予測できる。
コンパスの反応がカシオより速い。
もうかなり傷だらけだけど、安心できる。
「これ、かわいい〜!」もいいけれど、
それなりの山に登るなら、それなりのしっかりとした装備で安全で快適な登山を。
「岳」を観て、緑のジャケットを買った仲間がいたけど、気持ちはわかる(笑)。
これ観たらちゃんと道具を買いたくなるよね〜。
僕はこれを観たら、また山に行きたくなった。
そのまえに減量だな(笑)。
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