2011年11月20日日曜日

引き籠もりングサンデー




今日は朝から晩まで、食事とトイレ以外は部屋から出ていない。
毎日ちょろちょろっとした練習していなかった施設での演奏曲を今日は1日徹底的に練習した。
とはいっても、午前中のほとんどはエフェクターのセッティングとギターの選定に費やしました(笑)。

アンプとエフェクター、ギターを担いで電車で行くため、エフェクターはコンパクトをやめてCD作りの時に使ったマルチを選択。組み合わせもVOXアンプのモデリングに軽くクランチをかけ、あとはMXR Distortion+とスプリングリバーブのモデリングという簡素な組み合わせに。

僕の演奏で定番のエフェクト、コーラスとディレイ、コンプは割愛しました。
おかげでエフェクターはこれ1台で完結。
迷ったのはギターでした。ギター、というよりはピックアップの選択。
ハムバッカーか、シングルコイルか、P-90か。
それによって音はまったく違うものになります。
ただ、今回の選曲を考えるとシングルコイルはパワー不足。
よってストラトは早々に圏外へ。
P-90もシングルコイルですが、Fenderのシングルコイルとは違って、Gibson P-90はコイルの巻き数を増やしコシが太く歯切れの良いサウンド。セミアコースティックのボディとの相性もよくブルースやロックンロール、ジャズなど幅広いジャンルで活躍している。
もうひとつのハムバッカーはシングルコイルを二つ並べたもので、お互いのコイルでシングルコイル特有のノイズを打ち消し、さらにハイゲインのパワーを持つ。
ただ、今回の曲ではややオーバーパワーで曲調そのものが図太くなりがちになる。
そう考えるとやっぱり僕の好きなP-90が一番いいかなと。
というわけでEpiphone Casinoを使うことにした。
心配なのはハウリング。
CasinoはES-335のようなセンターブロックのない、いわゆるフルホロウボディ。
故に共鳴してハウリングしやすい。
今回は部屋の中なので特にそれが心配ですが、選択肢はないので(笑)。
実は隠し球のセンターブロックの入ったセミホロウタイプもあるのですが、ハムバッカーなので。
午後はひたすら弾きまくりました。
とにかく曲を最初から最後まで何度も何度も繰り返します。
僕は音楽理論はそこそこしかわからないので、とにかく頭にたたき込むしかないのです。
そういえば最近、NHK教育でやっている、「schola”坂本龍一 音楽の学校」をよく見ています。

教授が直々に音楽について教鞭を執るという番組で、かなり面白いです。昨日はラベル、サティらの音楽について解説していました。彼らはよく9th、13thなどのテンションをよく使うと解説していて、教授の「戦場のメリークリスマス」もその影響を受けたテンションコードが多用されているということを話していました。でも教授のすごいところは、通常なら旋律に沿ったセオリー通りのコードを使用するところを、そうではなくあえて不安定な和音にしたり、西洋和音に東洋的和音(沖縄音楽や中国の音楽などの音階)をかぶせたりして独特の曲調にしているところです。

ラベルやサティも同じようにテンションを使って独特の曲調にしていると話していましたが、実際のところはどうなのでしょう。

僕は、彼らを始めクラシック時代の音楽家たちは、音楽理論などほとんどわかっていなかったと考えています。だから、感覚で弾いたのが結果的にテンションコードだった。それが正解ではないでしょうか。

音楽理論は、彼らの音楽を分析した後の音楽家たちが、一定のルール付けをしたもの。
古来の音楽家たちは、自分の耳だけを頼りに、それぞれが独特の和音で作り上げていったのです。
基本12音しかない音の羅列と積み重ね。
よって、曲作りをするときに自然とみんな同じような和音や流れになっていったのだと思います。

音楽って、それでいいと思ってます。
理論や弾き方なんて後でもいい。
自分の思うように弾いて、メロディーを紡いでみたらどうでしょう。
きっと音楽は楽しいものになるはずです。

下手でもいいから楽器に触ってごらん、音を出してごらん。
みんなそこから始まったのだから。
それはきっと君の人生を楽しくするから。

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