2011年11月25日金曜日

ミーハーは嫌い

すみません、今日は吠えさせて下さい。
あまりにも腹立たしかったので。

仕事帰り、とあるCDショップに寄った。
するとk-POPの新譜コーナーにOLらしき女性2人。
二人ともある韓国アーティストのCDを片っ端から激しく振りまくっていた。
それも2〜3回軽くってレベルでなく、何十回も激しく、それが僕の確認した限りでは30分以上続いていた。
それを1枚残らず全部。

どうやらライブの抽選ハガキが入ってるのがあるらしく、それを当てようとしていた。

あんなことしたらCDもダメになるし中のジャケット、ライナーノーツ、パッケージの袋までグチャグチャになる。
CDは上下左右には動かないけど、激しく振るとCDが回転したりして傷つくことがある。
彼女らはそんなことお構いなし。

あれを買わされた他のファンはかわいそうだし、こんな行為を見たアーティスト本人はどう思うだろう。

昨今の韓流ブームも含め一言物申す!
ミーハーな追っかけばっかりやってないで音を聴け!言葉をかみしめろ!演技を見ろ!

そう言ったらきっと「見てるわよ〜」「聞いてるわよ〜」と返ってくるに違いない。
でもそれがちゃんと心に響いてないと意味がない。
アーティストが一生懸命選んだ言葉、音、演技に込めた魂、それを上辺だけでしか捉えてない。
だからアーティストが囁いた言葉も、自分の生活には反映されない。

ビジュアルばかり先行してちゃんと聴いてくれない、見てくれないのが一番アーティストにとって悲しいこと。
彼女らはその人が歌うたいであろうと俳優であろうとコメディアンであろうとファンになってただろう。
つまりやってることはどうでもいいのだ。
どんな言葉を紡ごうと、どんな楽器を選んでどんな音を出そうと、どんな表情で表現しようと、どうでもいいのだ。
だから好きなアーティストのCDでもあんなにメチャクチャに扱える。
ライブなんて彼らを見たいだけ。

かつてビートルズのライブで黄色い声で演奏がかき消され、自分たちの音楽を聴いてくれないミーハーたちに嫌気が刺して以降ライブ活動をやめてしまった。
自分たちの伝えたいこと、聴いてほしことなんてなにひとつ届かなかった。

今日見かけた二人は、あんなの本当のファンじゃない。

音楽をやる端くれとしてメチャ腹が立った。
あまりにも見兼ねて注意したけど聞き入れなかったので店員に伝えた。
あとはどうなったかは知らない。

忌野清志郎が歌った「デイドリームビリーバー」。
きっと陽気で楽しい曲とか捉えていない人は少なくない。
清志郎が亡くなったお母さんとの思い出を歌っているなんて、未だに気づいていない人も多い。
石巻で演奏したときにこの曲を選んだことにもその意味があった。

そんなことなんて、彼女らには一切響かないし、気がつかないだろう。

だからミーハーは嫌いだ。


ごめんなさい。ぶちまけてしまいました。
それだけ悲しかったし腹が立ってた。

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