内側靱帯を損傷して今週はいろいろと不自由な生活を過ごしています。
右足を固定しているため非常に歩きづらく、通常の倍は時間がかかってます。
この状態で普段の生活をしていると、いろんなことが見えてくるんですよね。
たとえば駅のエレベーター。
階段しかない駅では階段を上るのはかなりきついため、エレベーターを使います。
しかし、エレベーターのある場所が結構遠かったりする駅もあるわけで。
そこまでヨチヨチ歩いて行き、エレベーターまで。
そこにはエレベーターを待つ、一般の人が数名。
当然ですが後ろに来る人を見ているわけもなく、僕がどんな状態かも確認するわけではないのでみなさん先を争って乗って行くわけです。
そして僕の手前でエレベーターは満員になり、ドアは虚しく閉まります。
次のエレベーターにようやく乗って、エレベーターは地上に向かって動き出す。
地上に出ると、そこにまたエレベーターを待つ一般の人々。
そんな人からも僕が足を怪我しているなんてぱっと見わかるわけもなく、松葉杖もついてないし、下りようとするところにおかまいなく僕にぶつかりながらすれ違って乗って行くわけです。
電車の中もそう。
僕が足を引きずりながら乗ってもそれを注意して見ている人もいるわけもなく、優先席には化粧を一生懸命するOLさん、大股開いて爆睡してるおじさん、パソコンで仕事するサラリーマンなんかが座ってる訳です。
これから30分この状態で立っていなければならない。そう思うと「誰か気づいてくれ!」とも思ってしまいます。
実際に足が不自由になってみて気づくことはたくさんあります。
わかっていたつもりでも、実際にこういった生活を送っていると、改めて不便な点や気づいて欲しい点などたくさん出て来ますね。
ガード下の自転車放置も邪魔だった。
ちょっとした段差が足に引っかかって転びそうになった。
人混みの中、戦車のように突進してくるおばちゃんにはね飛ばされそうになった。
優先席に座って曲がらない足を伸ばしていたら、若いサラリーマンに「邪魔」と言わんばかりに足を蹴飛ばされた。
そんな中、世の中捨てたもんじゃないと思った出来事も。
昨日、仕事が終わってビックカメラに買い物に行くため有楽町の駅で降りました。
右膝が曲がらないため階段をピョコタン、ピョコタン、と下りていたら、20代後半くらいのOLさんが声をかけてきて、「大丈夫ですか?荷物お持ちしますよ」といって僕のなで肩からずり落ちそうな鞄を持って僕の腕を支えながら一緒に下りてくれた。
おかげで転ぶこともなく階段を無事に下りることができ、「ありがとうございました」とお礼を言った。
なんかうれしかったな。
心の中で叫んだ。「ほ、ほれてまうやろーーーーーー!!!!」
でも動きが制限されていろんなことが見えてくるけど、別にそれに卑屈になることもなく、冷静に淡々と自分を動かそうとしていました。
僕はまだこれから治るからいい。
障害を持つ人々はこれが毎日。
人のモラルや気遣いは別として、生活上危険な場所や改善して欲しいと思える場所はたくさんあった。社会はまだまだ「ユニバーサル」にはほど遠い。
なにごとも経験です。
0 件のコメント:
コメントを投稿