2011年10月13日木曜日

冷静な判断が必要

東日本大震災から7ヶ月。
少しずつですが、当時の避難状況や心理状態などが明らかになってきています。
テレビでも検証番組がたくさん放送されていますが、人々の心理状態が生死を大きく分けていたことが明らかになってきました。

これまでに経験したことのない規模の津波。
まさか自分に降りかかることはないだろうという心理が働きます。
周りを見渡しても人々は川の水位を見に行ったり家に止まる人で特に危機感は感じられません。
どれほどの危険が身に迫っているか、予想がつかないのです。

やがて、危険と判断した人が動き始めます。
そして1件1件に逃げるよう声をかけ、自力の避難が難しい高齢者などを家を、津波が押し寄せるまで回り続けます。

呼びかけにより避難した人たちを見た自宅待機の人たちは、これはまずいと思い、一緒に避難を始めます。
しかしどれほどの規模が押し寄せるかわからないので、とにかくみんなが逃げる方向に一緒に逃げるようになります。

やがて道路は避難する車で大渋滞を巻き起こします。

さらに、避難所では様々な情報が錯綜します。
情報は確かな物から根拠のない噂まで様々です。
その情報を元に動き始めた人がきっかけでみんなもまた動き始めます。

正常性バイアス、同調バイアス、愛他行動によっていつのまにか正常な情報を元に冷静に判断することが出来なくなってしまうのです。
こうした心理状態が、今回多くの犠牲者を出す原因のひとつになったと思われます。

実際に人々が本当に危機感を持って行動するようになったのは、津波が押し寄せるのを見てからです。
ラジオでは10m以上の津波が押し寄せると放送していたのに、大半の人が半信半疑でした。

こういったパニック状態では冷静な判断をすることは非常に難しいことだと思います。
しかし、大切なことは今の状況を冷静に判断し、正確な情報を取って落ち着いた行動をすることだと改めて思いました。

僕は震災の時、地下鉄に乗っていました。
地下にいたことと電車内にいたことで、地上ほどの激しい揺れはあまり感じられませんでした。
いつもより電車がグラングランと揺れる程度だったため、あまり危機感はありませんでした。
そのせいか、地上に出てからは比較的落ち着いていたように思えます。

今、世の中はたった7ヶ月前に起きた大災害を忘れ去るかのように普段の生活を取り戻しつつあります。
しかし、まだまだ復興の光が見えていないこと、不便な生活を強いられている人がたくさんいること、我々もいつ直下型地震に襲われて大変な災害を経験するかもしれないということをしっかりと認識しておかなければならないと思います。

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