2011年10月21日金曜日

スティーブジョブズの自室

彼のプライベートオフィスの貴重な写真がある。
洗練されたプロダクトデザインとは裏腹に、無造作に収められた書籍、散らかり放題のデスク。
写真には写っていないが、そのほかの書籍など、床に無造作に積み上げたりしている。
ただ唯一言えるのは、あまり部屋にゴチャゴチャと棚や装飾品などを置いてないということ。
いつか手放す又は捨ててしまう物はしまう必要がないとも言える。
考えていれば、天才と呼ばれた人たちの部屋は、みんなゴチャゴチャして、一見片付けてないようにも見える。
僕の部屋は単に片付けられないだけですが(笑)。
そのほかにも自宅の写真がありますが、無駄なものは一切置かれていません。
棚や収納も、無駄な物を仕舞うためのものなら必要ないという考えなのでしょう。
それでも増えてしまう無駄な物。捨てられない物。
ある意味ジョブズは断捨離がはっきりしていると言えます。

昔、ジョブズがアップルに復帰した時、20th  Anniversary Macのシリアル番号1番を贈呈され、それを窓から投げ捨てたというエピソードがあります(真偽の程は定かではありませんが)
ファンにとってはコレクションにしたい逸品でしょうが、ジョブズにとってはただの無駄な駄作だったわけです。
実際、自分から見てもあの製品は欲しいものではありませんでした。

こういったジョブズの精神は、彼が傾倒していた日本の禅による影響が大きいと言われています。
初代iMacを発表したとき、彼はあぐらを組んでiMacを抱えていましたが、その組み方も禅の組み方でしたし、彼がこの部屋になにもなかったときの貴重な写真でも、彼は禅を組んでいます。
邪念を取り払い本質を追究する禅の精神が、彼のルーツにあるのではないでしょうか。
僕はお寺の隣がまたお寺というお寺だらけの町に生まれ、禅もやらされたりしていましたが、その心を忘れてしまっていた日本人として恥ずかしくなりました。

ジョブズは日本製品を「米国の海岸に押し寄せた死んだ魚」と表現したことがあります。
それは革新的製品を生み出し、細やかな物作りをしてきた日本が、いつしかその精神を忘れてしまっていることを言いたかったのでしょう。

ソニーの創業者の一人、盛田昭夫氏が亡くなったとき、彼は「Think Different」のポスターに彼を加えました。

彼もまた、ジョブズの尊敬した一人であり、ソニーを尊敬していたのです。
しかしそのソニーも創業当時の精神を失い、死んだ魚となっていったのです。
ジョブズ本人はこのことを非常に残念に思ったでしょう。

ジョブズの物作りの原点、そして生活。
そこには日本の精神が深く関わっていると思います。


 最後に、ニュースなどではジョブズの関わった最後の大仕事はiPhone5だったと伝えられていますが、僕は彼が関わった最後の大仕事は、アップルの新キャンパス建造だったと思います。
この巨大なUFOのようなデザインは、ジョブズ本人と、世界的建築家、ノーマンフォスターによるもの。
フォスターもまた、斬新なフレームワークなどが特徴的な建築物で名をはせた人ですが、本国イギリス国民からは馬鹿にされたり揶揄されたりした「Think Different」な人なのです。

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