2012年1月15日日曜日

自分の取扱説明書

ADHD、AS、鬱病、PTSD、PDD・・・
友達のうつ病も心配なのですが、自分のことも数日振り返ったりしてました。
僕の場合は複雑で、ADHD、AS、うつ病の症状が混在します。
そこでちょっと僕の特徴を思い出せるものだけランダムに挙げてみます。
いわば、僕の取扱説明書です。

片付けられません
これはもうADHDの典型ですね。ものを分類したりゾーン分けしたりすることができないため、隙間があればそこに置いてしまいます。
「使うごとにちゃんと片付ければいいじゃない」とお思いでしょう。それを継続できないのがADHDなのです。

忘れます(覚えられません)
短期記憶に障害を持つため何かを覚えた後にすぐ別の物を覚えてしまったり連続した課題を与えられると、その前のことを忘れてしまいます。
また、目の前の事象と短期記憶の接続がうまくできません。
例えば仕事の例で挙げると
「ブロックメモは1辺が80mm以上でないと作れません」とメーカーに言われたことがある
客先から「60×60mmのブロックメモを作りたい」と言われた。
メーカーに見積もり依頼を出してしまう(以前に80mm角以上と言われた記憶に接続しない
メーカーに再度80mm以上と言われる
連続した記憶ができないため、「うさぎ、しか、かめ、くま、ひつじ、さる」と連続して言われると覚えられないのです。
解決策は、課題を一つずつ出して 順番に解決させることです。
「この通りを50m行ったら左に曲がり、次にたばこ屋さんのある交差点を右に、その先2個目の信号を左折してコンビニを過ぎたところの交差点を右に曲がって下さい」
こういった課題の出し方をされると覚えられません。
この場合、「右に曲がる」「左に曲がる」という同じような課題が複数出てくるため覚えられず、最初の「50m」「タバコ屋」「コンビニ」だけが記憶されそれを目印に行動してしまうため道に迷います。

話題に対しひとつの答えしか用意できません
例えば酒を飲みながら相手が仕事の愚痴、恋の悩みなどを順を追って話し始めます。
話題の中にいくつか答えなくてはならない部分が出てきます。
話の途中で答えるべきところを1点見つけ、その答えが頭の中に用意されます。
するとその先の話はほとんど聞こえていません。
頭の中は見つけた答えを話そうと用意しているのでその先の話は興味から外れてしまうのです。
だから話題を端的に細切れに話すと会話のキャッチボールがしやすくなります。
そのまま連続して続けられると「ふ〜ん、そっか〜」で終わってしまいます。

漠然とした課題を与えられると解決できません
例えばキャンププログラムの打ち合わせで「キャンプファイヤーで出し物ひとつよろしく」と言われると動けません。
なぜ僕を指名したのか、その目的がなんなのか、どんなことをどれくらい期待しているのかがわからないため、頭の中でどの引き出しを開けていいのかわからなくなります。
結果として出番ぎりぎりまで悩み、的外れなもので間に合わせようとしてしまい中途半端に終わります。
「最初にみんなの注意を引きたいから、なんか楽しくなるような歌を2〜3曲程度やって」と言われるとどの引き出しを開けていいかわかるため解決に向かいます。

目を合わせてコミュニケーションができません
自閉傾向の典型ですが、僕もだめです。相手の目が威嚇の目に見えてしまい、頭が緊張して言葉が出なくなります。決して無視しているわけでも起こっているわけでもありません。
心剣に答えようとしている姿勢です。暖かく見守って下さい(笑)。

急な予定変更はパニックになります
今日はテーマパークに行く約束だったのに突然「気分じゃないから他のところに行こう」と言われるとパニックに陥ります。
パニックといっても暴れたり叫んだりするわけではなく、頭が働かなくなるのです。僕の友達ならピンと来るかもしれませんが、よくそういったときに「じゃあどうする?」と僕が言う時があります。そのときは大抵頭がパニックになっててどうしていいかわからなくなっている時です。そのため相手に方針をゆだねようとします。具体的にやりたいことや行きたいところを言ってもらった方が気持ちが切り替えやすいです。

強いこだわりを持ちます
どうでもいいところは大雑把、自分の興味のあることにはとことんこだわります。また収集しようとします。
先日も書いたように、例えばギター。とことん音に、材質にこだわります。また曲調に合わせた音にもこだわるために性格の違うギターをいろいろ集めてしまいます。
最近ではハンドクリーム。
塗り心地がさらさらでギターの弦にささくれが引っかからないようになるクリームを求めていろいろ試してしまい、いつしかハンドクリームが集まってしまいます。
服もかなり偏るというかこだわります。
パンツや靴下なんかは興味がないためユニクロとかしまむらとか安ければどこのでも。
でも白Tシャツはヘインズの青ラベル、ジーンズはリーバイスなど。
例えばこういったこだわりの物を忘れたりして人から別の物を借りるのもダメです。ダメというか、納得しないんですね。困ったものです。
ただ、これが相手の持っているものが自分の興味のあるもの、好きな人の物とか興味のあるものだったら喜んで借ります(笑)。
だからスノーボードも先日ブーツが壊れたとき、レンタルを借りるのはすごく嫌でした。

褒められて伸びます
基本、ADHDの人は「ほめられたい」傾向が強いです。
ただでさえ普段計画性もなく集中も出来ず目標も達成できず周囲にも迷惑をかけたりしているので自信をなくし常に悩んでます。だから「ほめる」というのは泣きたくなるほどうれしいものです。自信につながります。
たとえ失敗しても「これやろうとしてくれてたんだ。ありがとね」とか「考えてくれてたんだ。ありがとね」とか言われると救われます。失敗の指摘についてはひとつだけ指導してくれるとうれしい。ここであれやこれやと言われると覚えられないので途中で投げ出します。

自分をうまく表現できません
いわゆる「流されやすい」です。自分をうまく表現できないので相手の意見に流され、不満やストレスを溜め込みます。いつしかそれがいっぱいになって爆発するわけですが、それもうまく表現できないためその場を立ち去ったり他の物に八つ当たりしたり他の逃げ場を探します。ここからうつ病に陥る人が多いです。
「なにか意見を言って欲しい」とか「君はどう思う?」とか具体的に言われると比較的表現しやすくなります。

注意しながら継続することが困難です
人からは「飽きやすい」と思われがちですが、同じルーチンを繰り返したり継続したりすることが非常に困難です。
ひとつひとつを短時間に区切って課題を与えると比較的集中しやすくなります。
ADHDは「聴覚優位」のため、興味の対象が次から次に変わっていきます。しかし本人の頭の中では複雑な経路をたどりながらも連続した流れになっているのです。頭の中で映像として記憶をたどるのが難しいです。ただし、ASも併発しているためこだわりの部分や興味が強い物に関しては一部映像として記憶をたどることができます。

相手の気持ちを考えながらしゃべるのが大変
よく「KY」とか「どうして気持ちをわかってくれないの」とか言われます。
AS特有の「奇異な発言」にもつながることですが、いつもなにか一ひねりした言葉を発しようと考えます。結果として相手の気持ちを考えない発言をしたり、自己中心的な発言をしてしまうことが多々あります。頭の中では相手の気持ちを考えながら表現しようとグルグル回転していますが、考えれば考えるほどスパイラルに陥ります。

長くなったので今日はここまで。
おわかりのようにADHDとASの症状が混在しています。
自分でも自分がわからなくなります。
また続きは書きますね。

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