2012年5月9日水曜日

ギター

飽きっぽい僕にも、30年間やめられないものがある。

それがギター。


みんながピンクレディに夢中だった小学生時代、僕はビートルズに夢中だった。

ジョンレノンが死んだときはショックで小学校を休んだ。

ジョージのギターがかっこよくて、あれをやってみたいと思った。

中学2年のとき、友達がオフコースのコピーバンドをやりたいと言い出した。
迷わず参加し、友達のお兄ちゃんのテレキャスを借りて弾き始めた。

初めて自分のギターを買ったのは中3のとき。
親に黙ってバイトして買ったフェルナンデスのストラトタイプ。
僕は益々ギターにのめりこんだ。
ビートルズやRCをコピーしたりもした。


同時にバンドは固定ファンも増えてきて、同級生の男子からひがみのイジメが出てきた。

逃げるようにギターを弾きまくった。

バンドが解散しても、社会人になっても必ず1本はギターが側にあった。

今も変わらずギターを弾いている。
自分の逃げ場でありながらもみんなと楽しめるもの。それがギター。

楽しいときも、悲しいときも、寂しいときも、やりきれない怒りも、そんな時間をギターと共有できる。

興味のない人にはどうでもいいことだ。

でもそうして生まれてくる歌はみんな楽しんでる。

アーティストたちが感じた楽しさや悲しさや寂しさや怒りをぶつけて作った歌をみんなは楽しんでる。

僕にもそんな気持ちをぶつけて作った歌がたくさんある。
人に聞かせるつもりはまったくないけど、そんな気持ちも一緒に共有してくれるのがギター。

なにをやっても長続きしない僕だけど、音を紡ぐことはやめられない。


今日は取引先の同じギター好きと「何でギター弾くんだろうね」って話になり、そんなことを思った。


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