2012年6月19日火曜日

深い悲しみとともに

自宅に帰り、自分の部屋に真っ直ぐ入る。
エアコンの壊れた部屋には日中のモワッとした熱気がよどんでいる。
汗がジトッと出てくる。
またこの部屋にいるのが辛い季節がやってきた。

友達のお父様が亡くなり、通夜に参列してきた。
脳梗塞で、そのまま帰らぬ人となった。
家族にお別れもなしに。

友達は深い深い悲しみの表情だった。
いつもひょうきんで穏やかな笑顔の彼女。
今日見た顔は、とても悲しい顔だった。
そんな彼女の顔を、僕はまともに見ることができなかった。

友達の家族も、その友達を作っている大切な一部。
それだけに僕は涙をこらえきれなかった。
以前に別の友達の家族が亡くなった時も、僕は大泣きしてしまった。

深い悲しみとともに、心からご冥福をお祈りします。


特に約束はしてなかったので、参列したらそのまま帰ろうと思ったんだけど、集まった仲間と一緒になったので帰りに近くの居酒屋に入った。

正直最初は、今の自分の精神状態でなにを話せばいいかわからず、話題を切り出せなかった。
もちろんそれは僕の思い過ごしだということはわかっている。
だけど一時期ピリピリしてたのも事実。
申し訳ない気持ちで話を切り出せなかった。

でもそこはいつもと変わらない空気で、友達もいつもと変わらない屈託のない笑顔。
僕は久しぶりに笑った。

笑うことは本当に大切だね。
僕は何をそんなに卑屈になってるんだろう。

今作ってるCDについて、来年はやめたいということを話した。
今回は本当に辛かった。
キャンプに関わるものとして配布すると、どうしてもみんなの思惑や気持ち、プログラムが絡んできて、どの方向に行っていいのかわからなくなる。
みんなの気持ちを汲みたいと思うほどスパイラルに陥り、手が、気持ちが止まってしまう。

キャンプと関係ないところで作りたいと思った。
単純に有志で集まって作った歌のCD。それならなんの気苦労もない。
これなら最悪一人になっても作ることはできる。
単純にみんなで楽しく作って、それをみんなが楽しく聴いて毎日を過ごしてくれればそれが一番いい。
みんなと作りたい。みんなで歌いたい。
ただそれだけです。

歌を歌うことに理由なんかいらない。
それがなんのためなのかなんて、誰も気にすることはない。
歌ってそういうものだと思う。

結局今夜は100%の僕を出せないまま帰途についた。
自分でもどうやったら心が晴れるのかわかりません。
もう少し時間をください。


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