2012年6月3日日曜日

悩み


本社の出張から帰り、この僕が昼寝もせずすぐにCDの作業に取りかかった。
でも悩みは尽きない。

今日、友達と話したら、仲間みんながそれぞれCDについて思惑が違っていることに気がついた。
ほとんどのみんながCDはキャンプのための導入だと思っていた。
そのことに今日気がついた。
僕が事前にみんなと意見交換しなかったのがいけないんだけど、今回は僕が勝手にやりたくて作り、配るということにしていたので特に意見は聞かなかった。
それは反省してます。

僕の思惑はまったく違っていた。
正直、キャンプ本番のことはまったく考えていなかった。
キャンプは2泊3日。歌に溢れている。
キャンプで歌う歌は1作目でほどんどリリースしている。
僕が今回考えていたのは、キャンプ以外の日のことだった。

キャンパーである障がい者のみんなは、いつも1作目のCDを毎日繰り返し聞いているそうだ。
きっとそこには楽しかったキャンプの思い出、そして次のキャンプに向けた楽しみがある。
キャンプの3日間以外の365分の362日はCDを聴きながらキャンプを指折り楽しみにしているのだ。

だから次のCDはそんな残り362日の生活の中に寄り添いたいと思った。
「障がい者」なんて人は呼ぶけれど、みんな同じ人間だ。
同じように生活をしている。
僕らだって毎日楽しいことや悔しいこと、悲しいこと、不満に思うこと、怒り、裏切り、確執、ねたみ、嫉妬、いろんなことがある。
恋だってすれば恋に破れて肩を落とすこともある。
障がいを持つみんなだって同じ事。
みんながキャンプ以外の日もキャンプを楽しみに指折り数えてるなら、僕らだって3日間だけ楽しく過ごして「はい、終わり」にしたくない。
キャンプの日数よりもはるかに多い日々の生活を応援できるCDが作りたいと思った。

キャンプで歌う歌だけなら市販のキャンプソングを聴かせればいい。
でも、僕らが歌うことに、そこに大きな意味がある。
キャンプで過ごしたみんなが歌で応援してくれたり慰めてくれたり、そしてみんなの歌声を聴きながら楽しかったキャンプを思い出したり次回を指折り数えたり。
みんながキャンプを楽しみにしてるなら、僕らがみんなを楽しみにさせてあげようじゃないか。
その役目を果たせるのがCDだと思う。音楽だと思う。

僕はそれだけを考えて音を紡いでいる。

仲間がそれをどう思っているのか。
どんな意見を持っているのか。
それをまとめて同じベクトルにすることができるのか。

悩みは尽きない。


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